日本東西道中画
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解 説
江戸から東海道をへて、伏見、大坂と向かい、瀬戸内海から関門海峡を抜け、長崎までを描く絵巻。九州北部と長崎部分が大きく描かれており、「江戸長崎道中図」などという名称で、類似の形式の作品が存在する。描かれているのは江戸前期の風景だが、当館が所蔵するものは江戸中後期の写と考えられる。大坂を発し瀬戸内から豊後国府内を経て延岡へ向かう海路図「海上の図」(内藤家文書増補追加5-88)と合わせてみると、延岡藩の者達が移動に使用したであろう江戸、大坂、延岡の移動ルートをイメージすることができる。29㎝×855㎝。
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資料番号
2021新収001