内藤家文書 延岡宝財嶋玉町之図
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解 説
延享4年(1747)までは陸奥国磐城平、それ以降は日向国延岡に領地を持った譜代大名の内藤家に伝わった絵巻。寛政3年(1791)、延岡藩では幕府の異国船漂流取り扱いについての法令をうけ、以後幕領の細島港を中心とする海岸防衛体制を取ることになった。本品は、その様な状況下で、文政9年(1826)に延岡藩が行った大筒試射の様子を描く。発射場所の側には内藤家の家紋入の幕が張られた見物席があり、囲いの外には詰めかけた領民の姿やそれを当て込んだ物売りの姿が描かれている。文政九年(1826)、31㎝×250㎝。
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資料番号
内藤家文書年報16-内122