じっくり見る 弥生時代

明治大学4号銅鐸

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  • 出土地

    不明

  • サイズ

    高さ:30.2cm

  • 解 説

    四区袈裟襷文(よんくけさだすきもん)をもつ小型の銅鐸である。
    銅鐸は青銅製の鐘であり、弥生時代のマツリに用いられたと考えられるが、本例は吊り手である鈕の形態から、全国で約500例あまりが見つかっている銅鐸の中でも古い段階(菱環鈕式あるいは外縁付鈕式)に属するものと考えられている。
    表面は長く使用されたためか、文様がかなり磨滅しているが、胴部には斜格子文からなる袈裟襷文があり、その下に頂点を上に向けた鋸歯(きょし)文帯を配する。
    また、鈕も二重の下向きの鋸歯文帯で飾る。
    内面の下辺付近には一条の突帯(とったい)がめぐり、一部が磨滅してへこんでいることから、いわゆる舌(ぜつ)を内側に当てて音を鳴らしていた「聞く銅鐸」である可能性がある。