帽子をかぶる男子埴輪
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出土地
茨城県玉里舟塚古墳
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サイズ
高さ20.6cm
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解 説
4段の鋸歯文帯で飾られた縦長の丸帽をかぶる。 帽子の背面上部が開口していることから、筒状の被り物であった可能性もある。頭部両側面には髪を棒状にまとめた美豆良(みずら)の痕跡が残る。隆起した眉・切れ長の目・高い鼻を造形する端正な顔立ちで知られる玉里舟塚古墳の人物埴輪の丁寧な作風をよく表している。類似の帽子をかぶる人物埴輪は他の古墳の例では跪く人物・盾持人物など多様であり、残念ながら職掌は特定できない。6世紀前半(約1500年前頃)。