器台系円筒埴輪
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出土地
佐自塚(さじづか)古墳
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サイズ
高さ:31.5 cm(残存高)
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解 説
古墳時代前期の関東地方では、西日本で円筒埴輪の原型となったとされる特殊器台形埴輪から派生した器台系円筒埴輪がわずかに存在する。本例は、1963年に茨城県石岡市佐自塚古墳発から発掘され、巴形の文様が変化した三日月形の透孔、断面半円形の横方向の粘土帯(突帯)など、西日本のモデルを意識しながらもかなり変容した姿となっている。古墳時代前期後半(4世紀末).底部に穴を開けた儀礼専用の壷形土器を載せていたと考えられる。