じっくり見る 古墳時代

坩(かん)形土器と器台形土器

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  • 出土地

    五領(ごりょう)遺跡

  • サイズ

    坩の高さ:17cm 器台の高さ:17.1 cm

  • 解 説

    五領遺跡は、埼玉県東松山市に所在する集落遺跡である。
    1957年以来数次にわたり発掘調査され、明治大学による調査では、約80軒の住居跡とともに、弥生土器の伝統を残し、中期の和泉式土器よりも古い特徴を持つ土師器が検出され、古墳時代前期を代表する土器群として位置づけられている。
    五領遺跡から出土する土器には山陰・畿内・東海など各地の外来系土器が多く含まれることが特徴であり、画像の底が丸く、口縁が大きく開いた坩形土器と、それを置くための器台形土器も代表的な畿内系土器とされるものである。
    ただ、坩形土器にみられるような黒い焼き上がりは、東松山周辺でも畿内にもない特徴であり、いずれの地で制作されたのかはいまだ明らかでない。