朝顔形埴輪
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出土地
玉里舟塚(たまりふなづか)古墳
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サイズ
高さ:110cm
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解 説
玉里舟塚古墳は茨城県小美玉市に所在する全長72mの前方後円墳で、1965年から5次にわたって茨城県教育委員会から依頼を受けた明治大学により発掘調査された。時期は、6世紀の前半である。
後円部墳頂には雲母片岩を組み合わせた二重構造の箱式石棺があったほか、大型で丁寧なつくりの埴輪が多量に出土したことで著名である。
特に人物、家、馬など多彩な形象埴輪が注目されているが、古墳の上に垣根のように並べられた円筒埴輪も横方向にめぐらせた粘土帯(突帯)がすべて6条で、表面は縦方向のハケメが入り、円形のすかし孔が入り80㎝前後と高い規格性で統一されている。
画像は円筒埴輪の一種で壺の特徴を残した上部形態をもつ朝顔形埴輪で、こちらも120㎝に達する大型品である。
こうした6条以上の突帯をもつ大型の円筒埴輪は、全国でも限られた有力古墳にしかみられないもので、玉里舟塚古墳の被葬者の位置づけを考える上で重要である。