馬形埴輪
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出土地
茨城県石岡市柿岡
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サイズ
高さ:75.5cm
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解 説
脚の一部を除き、ほぼ完全な形で出土した、古墳時代後期の馬形埴輪である。
帽子をかぶる男子埴輪とともに発見されたもので、おそらく古墳に並べられたものと考えられる。
口元には鏡板、胸には鈴、腰には鈴型の雲珠(うず)と剣菱形の杏葉(ぎょうよう)、胴には鞍と輪鐙(わあぶみ)といった馬具一式が簡素ながらも表現されており、古墳時代の馬装を示す好例である。
表現された馬具や瞼(まぶた)や耳を丁寧につくり、頭部をできるだけ前の位置につくるなど、表現や高い製作技術は霞ヶ浦北部周辺の埴輪によくみられる作風と共通している。