山形土偶
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出土地
千葉県江原台遺跡
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サイズ
長さ11.9cm
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解 説
縄文時代の土偶(どぐう)。略三角形の頭部を持つことから山形土偶と呼ばれている。縄文時代後期半ばの関東地方に登場する土偶。他の土偶に比べて施される文様が少ない。江原台遺跡の山形土偶は、三角形状の頭部、ハの字状に開いた腕部、直線的な両足、女性的な胸と腹部の膨らみ、くびれた腰部に特徴があり、妊婦を表現していると考えられる。顔の造作は粘土紐の貼り付けで表現され、胸から腹部に縦の沈線、耳裏の刺突、首裏と背中に並行する沈線、脚部の最上部には山形文と沈線による横方向に展開する文様が施される。