浅鉢形土器
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出土地
砂沢(すなざわ)遺跡
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サイズ
高さ:9.6cm
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解 説
東北最古の水田が発見された青森県弘前市砂沢遺跡では、縄文時代と弥生時代をつなぐ砂沢式土器が出土している。本例は1952年に採集された浅鉢形土器で、表面を変形工字文で飾って研磨する点は東北地方南部の系譜を示す。弥生時代前期(紀元前4~3世紀).また、先端を王冠のように尖らせる波状口縁をもち、薄手で精良なつくりは、縄文時代晩期に東北地方で盛行した大洞式土器の影響を感じさせる。