遮光器(しゃこうき)土偶
-
出土地
亀ヶ岡(かめがおか)遺跡
-
サイズ
高さ:17.4cm
-
解 説
亀ヶ岡遺跡は、青森県つがる市に所在し、江戸時代に発見されて以来、現在に至るまで数多くの発掘調査が行われている。
縄文時代晩期の高度な精神文化を示す出土品の数々で著名な遺跡である。
画像の遮光器土偶は、東北地方に広がった亀ヶ岡文化を象徴する土偶の一種で、祭祀に用いられたと考えられている。
眼の部分の表現が、極地域の狩猟民がかつて使っていた雪メガネ(遮光器)に似ることからそう呼ばれる。
画像の遮光器土偶は購入資料である。
左足が欠損している他は、ほぼ完形のまま出土したようである。頭部には赤色顔料による彩色が見られる。