内藤家文書 豊後国速見郡御領分絵図
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解 説
延享4年(1747)までは陸奥国磐城平、それ以降は日向国延岡に領地を持った譜代大名の内藤家に伝わった絵図。内藤家が統治した延岡藩領は、日向国の臼杵郡、宮崎郡と豊後国の大分郡、国東郡、速見郡に分散しており、本品は速見郡の絵図。速見郡の領内には温泉があり、畑村のうちにあった湯平の温泉には、年間に500人以上の湯治人が訪れていたという(内藤家文書「速見郡五ヶ村温泉書上帳」より)。本絵図では湯平にだけ二階建ての建物が描かれており、賑わいがうかがわれる。作成時期不明、212.8㎝×181.5㎝。
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資料番号
内藤家文書3-23-11-36-24